日本から帰ったタイ人たち

ずっと考えていることがある。日本から帰ったタイ人たちがたくさんいるのだから、日本の経験がどういうものであって、その後はどうしているのか聞いて回りたいなということ。比較的最近も20年近く日本にビザなしで滞在していたタイ人がとうとう捕まって強制送還された。20台と30台を日本で中途半端な立場のまま暮らしていたわけだ。今回の目的はそんなことではなかったのだが、日本とタイの近さを感じる場面は何度かあった。ビエンチャンから国際バスに乗ってウドンタニーという東北地方の中心のひとつである町に到着したのが夕方も迫った頃。この町に特別何かがあるとは聞いてないが、移動するには時間が遅すぎるので、泊まることにした。ちょうどバスの中で隣り合わせた人が「ナカに行くといい布がたくさんあるよ」と教えてくれたので、車を雇って行ってみることにした。ホテルでシャワーだけ浴びて出る。トクトクなのにびっくりする値段を言われたが、行ってみて納得。20キロ近くあったんだ。乗っている時に後ろから来たトクトクの運転手が笑いかけて来た。さすがは微笑みの国である。せっかくだから写真を撮った。幸い顔が映っていないから掲載。撮る気もなく撮ったものだからそれなり。
f0104169_18283471.jpg

で、この運転手が大きな声で日本語で「日本人ですか」と声をかけてきた。そうだと言うと「日本に4年いました」と言ったところで信号が青で離れ離れになった。ウドン出身者は身近に多いなと思っていたところだったが、まさにその通り。するとこのトクトクが日本出稼ぎの成果だろうか。それからウボンからラオスの国際バスに乗って国境でイミグレの手続きをしてバスに戻ろうとする時に「Where are you from」と声をかける女性がいた。どっから見てもタイ人だったからタイ語で「日本」と答えたら日本語になった。「日本に14年住んでいたけど離婚してウドンに戻った。でも親族がうるさいから故郷は嫌で、友達がラオスのパクセーがビジネスにいいって言うからそこでタイマッサージの店をしている」ということだった。3か月に1度国境を越えることで滞在資格の更新になる。「新宿のあそこで…」と日本でやっていた居酒屋の位置を説明しようとするが当方は東京人ではないので分からない。「オネエサン、アタシの店に来るといいよ」と言って連れて行ってくれた所はバスターミナルの横の大変好立地な場所。古い民家を借り切って住居兼タイマッサージの店にしている。ランチを外で食べようと誘ったが「無駄使いすることないよ」と言ってソムタムと国境のタイ側で買ったというソーセージと魚の缶詰ともち米を庭でごちそうしてくれた。日本にいた人は「日本人金持ち」などと言わないのである。「ラオスなら東北地方の言葉と同じだからいいね」と言うと「父がバンコク出身だからラオス語ができなくてね」と言う。その父親という人は庭でブラブラしていたが私が挨拶すると「タイ語が上手だああ」と大喜びして訪れる人みんなに言い触らしていた。そのくらいで喜んでくれるならいくらでも。ごちそうになったのは以下。
f0104169_184059100.jpg

by kienlen | 2009-04-17 18:45 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー