中井吉英『いのちの医療-心療内科医が伝えたいこと』

今のところ自分でこういう本を買って読むということはないのだが、人から勧められることはあって、これもそうだった。勧めてくれた友人は私の心身を心配して、ということではなくて、やはり友達に貸してもらって読んだら良かったので自分のものにして、だから私にも貸してくれたというわけだ。かなりアバウトにざっと読んだ程度だけど、すごく衝撃を受けるとか価値観がひっくり返るというものではなくて、ごもっとも、という話。ただ、心療内科というものについては少々知ることができた。それまでは、精神科に行くのが嫌な人が心療内科に行って、そうすれば自律神経失調症とかの病名がついてお薬を出すところだと思っていた。失礼なことだった。でも、周囲をみると、そんな風な人がいなくもないので、それでそう思い込んでいたわけだ。間違っていた。だからそういう偏見のある人にはいい本だと思った。静かで、センセーショナルでないのは好感である。生あれば死がある、当たり前のことなんだから。

貸してくれた友人は痛みという具体的な症状のある人だ。時期によってはかなり辛そうだ。私はそういう具体的な外に現れる症状を今の時点で抱えていない。だからといって身体のどこかで何かが進んでいないというわけではないと思うけど、とりあえず痛みのないのは何をするにも便利であると思いながら生活している。この本を読んでいて面白いと思ったのは、40を超えたら仕事は趣味がいい、というところだった。40だ50だというのは仕事が一番のっている時で、起業なんかも40代が多いが、この、まだ元気な頃に一線で走り続けるともっと先にいった時にどっとやっかいなことになる可能性が高そうだ、というようなことである。やったあ、自分は走ってないぞ、と思ってから、しかし走ったことのないという生き方も、足腰が鍛えられなくてマズイかも、と思い直した。だけど、自分が走りたいからレーンが用意されるというものでもないし、走りたくなくても走らざるをえない人もいるだろうし、自分で決められないんだからしょうがないじゃないかという気もする。本の感想にもなってないが。
by kienlen | 2009-03-20 15:46 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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