食事をめぐるバトル

昨日は1日中仕事関係で話したり、聞いたり、移動したりだった。最後のが終わったのが午後6時。オフィスビルを出ようとしたらシャッターが下りていている。ここに勤めているわけじゃないから脱出方法が分からない。ウロウロしていたらちょうど人が来たので尋ねてなんとか外に出る。勤めの人達の帰宅時間である。似たようなコートに身を包んだ男性公務員達が固まって駅の方に歩いて行く。いいなあ、給金生活…なんてぼおっと思いながら駐車場に急いで帰路についたところに娘から電話があった。「お腹すいた!」と騒いでいる。「今すぐ帰るからちょっと待ってよ」と言う。まったく中学生にもなって自分で食事くらい作ってくれ、と思うが、そんなことを話すのも面倒である。帰ると友人が用事で寄っていて、子供達と一緒にいた。友人との用事を済ませている間も娘はふくれっ面だ。息子がパソコンの画面に向かって鼻歌歌っているから「妹が空腹なんだから何か作ってやってよ」と言うと「俺はまだ腹減ってないもん」と知らん顔。揃いも揃って自分のことしか考えない人間であるのは親のせいか。で、娘に「そんなに空腹なら自分で作ればいいでしょ!」と怒鳴る。こうなると磁石に吸い寄せられる砂鉄のようなもので、ビタッと動こうとしない。しょうがないから冷凍のチキンを温めている間にカボチャを煮た。ご飯はあるし。

チキンを娘が泣きながらかじる。泣きながらでも食べるところは生きる力はありそうに見える。そして「すぐ作るって言ったのになんでMさんと話しているの」と責める。こちらとしては、時間の予定がつかないことが多いから、食糧は冷蔵庫に切らさないようにしてあるんだから何か作ればいいのに、と思うが言わないでおく。多分彼女にしたら、自分は鎌ってもらってない、という気持ちがいつも心の底にくすぶっているのだと思う。父親はどこに行っているのか知らないが寝に帰るのみ。話し相手もいないし構う人がいない。しかしそれでこっちが折れたら、そもそも今のような生活は成り立たなくなるわけだ。それにしても息子は別世界を彷徨しているようなところがあって、現実世界において親を責めるということはなかったし、今もない。理屈を作る力がないからというのもあるかもしれないが、どっちかっていうと物事に直面するよりもズレつつ逃げるという感じ。空腹に耐えるよりは自分でやった方がマシってタチだ。父親にそっくりだし、私もそうだ。ところが娘は真っ向から来る時がある。同じようなタイプだと学習が役に立つし、先の予想ができるが、ここまで違うとゼロから2回。これが3人も4人もいたらそこまで面と向かって相手し切れないだろうけど2人って半端。夜、友達が東京みやげを娘に持ってきてくれた。東京ばなな。それを見て笑顔になった。「もう遅いから食べるのは明日の朝にして」と言っておく。兄に見つからないように隠してあったのを朝食の席に持参して開く様子を見ていたら、すでに封が切ってあるのを取り出す。見ると、ほんの一口だけかじった跡があった。なかなか自律的ではないかと感心した。これも息子とは違う。
by kienlen | 2009-03-13 09:57 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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