ある求人をめぐる小さな迷いを断ち切る

締め切りが過ぎてしまった。一応送ってみようかと思っていた人材募集の申し込み締め切り。市の嘱託職員で国際交流コーナーの担当。現職は知り合いで「アタシもう辞めるからどーお」なんて言われていた。ちょうど今年の仕事のアテのない時だったし「正式に募集が発表されたら応募してみるねえ」と答えていた。その後発表になって応募用紙も一応見てみた。印象としては語学が英語と中国語、あるいは他にもう1言語あったら有利だろうみたいな感じ。年齢制限なしは表向きばかりではないと思う。問題は待遇である。13万5千だったか8千だったか。出勤日数21日以内というのは、土日が休日でなかった頃には嘱託とかパートの出勤日数の少ない有利な条件になっていただろうけど、今じゃあ正規職員だってこんなもの。行政だから有給休暇だとか保険だとかはキチンとしている。有給休暇なんて自営業からは天国の条件のようだからついヨロヨロとなる。そして「扶養になれるのがいいじゃない」と言われた。これだもんなあ。ウチは妻を扶養したら有利になる勤め人はいないのだが、そしてそれを声高に言って和を乱すつもりはないが、私くらいの年齢で高学歴な女性の場合、基本的にこの発想があるようだ。つまり夫が家族を養える安定した職業に就けてる年代、階層。

仕事はつまんなくはないだろうし、ある程度の裁量はありそうだし、いずれにしろ家族単位で考えた場合に、毎月決まった収入があるというのは夢のようでもある。この間、ずっと求職中の友人にばったり会って道端で立ち話していた時もこの求人の話題が出た。彼女はハローワークを通じて応募しようとしていて「でもね、もう36人も応募しているんだって」と怯んでいた。ということは直接応募も含めたら最終的には1人に対して数十人は確実で、もしや三桁になるかも、みたい。私が語学力を含めた自分の印象を話したら「やっぱ、やめとく」と友人。その前に公民館の関係の募集にも60人が殺到したのを知って、面接の時点ですでに気落ちしていたと嘆いていた。応募はタダだし、ダメ元だし、と言ってみても、それに費やすエネルギーは必要だし、落ちた時の落胆は負のエネルギーになってしまう。期限付きだとか、仕事内容が変わらないのに身分と報酬が違うとか、そういう理不尽な採用がますます増えているように感じる。男女性別役割分担で経済発展を支えるモデルはもう通用しないことは明らかなのに、可能だった人が意思決定の場にウヨウヨしている感じはギシギシ感じる。自分は降りてるくせに潔くなれないのが情けないところだ。ま、応募しなかったことは進歩か、退歩か。
by kienlen | 2009-02-17 11:02 | 仕事関係 | Comments(0)

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