野蛮人のテーブルマナー『諜報的生活の技術』

ちょっと前に読み終えた、大好きな佐藤優の新刊。相変わらず面白かった。「KING」という雑誌に連載していたものだそうで、その雑誌はなくなったそうだから、こうしてまとめていただけるとありがたい。帯には「混乱と野蛮の現代をサバイバルせよ!」とある。著者が身をおいていたインテリジェンスの世界の常識を説きながら、それをビジネスや生き方に役立てる術を述べている。インテリジェンスの世界の経験は、国際関係に関わる事象の背景を感じさせることになるから、幾重にもサービスいっぱい、楽しみ満載。「佐藤優ワールドへのもっとも身近な入門書」ともある通り、他の本のように難解で自分には理解できてない感を抱かずに済むような親切な配慮が最初から意識されている。『野蛮人のテーブルマナー』は読みたいと思いつつ、書店で発見での出会いがなくて読んでないが、こんなに面白いんなら読もうと思っている。

1章目はリエゾンの重要性とか、憎まれることなく嫌われる方法とか、逃げ出すタイミングの見つけ方とか、始める時に終わり方を決めておくとか、タイトルを見ただけでワクワク、読んでもっとワクワクの内容の単独執筆だが、2章から後は対談と会談で、そのメンバーがすごい。国策捜査で組織を追われた佐藤優本人、鈴木宗男、田中森一、そして国レベルではないが共産党を追われた筆坂秀世の4氏の会談、アントニオ猪木との対談、村上正邦との対談など。野蛮人のテーブルマナーシリーズが次々と出たら次々と買うと思う。スパイ小説の類が大好きだった者にとってこのような仕立てには胸が騒いでしまってどうしようもない。日本の名作シリーズなどに感動していればこういうことにはならなかったかもしれないが、今から青春時代の読書をやり直すのも面倒だし。そういえば昨夜、娘が「日本の本って現実的でアメリカのと違う」と言う。こんな大雑把な事を言われても困るがどういうことかと思って聞いたら「同じく学校が舞台になっても日本のは現実的な出来事が描かれていてアメリカのは悪魔とか見えない物が出てくる」というのである。「どっちが面白いの?」と聞いたらすかさず「アメリカ」であった。それは宗教が…とか、乏しいながらも親の見解をできる限り述べる。中高生向けに佐藤優が書いてくれないかな。小遣いやっても読ませたい。
Commented by tate at 2009-01-31 18:58 x
日本の本、って児童向けの本?学園物のファンタジーがないってことかな。あるよ。あるけど、出会っていないだけだと思う。宮部みゆきや岡田淳とか私は好きだけど。何を指してそう言うのか、おもしろい年頃だよね。大好きな本がアメリカの作家のだったのかも。好きな本の話をおかーさんとしたかったのかも。うちの娘は芥川の地獄変が最近のヒットだったらしい。夫と話していました。私は佐野洋子の「役に立たない日々」がヒットでした。老後の自分や友人の姿が浮かんで爆笑でした。是非、Kさんに読んでほしい。
Commented by kienlen at 2009-02-01 08:57
ファンタジーがあるのはもちろんですが、娘がそういう感想を抱いたっていう程度で深い意味はないんです。私の話題が狭いので気をつかって本の話題にしたんじゃないでしょうか。でも私は児童書とか学園物とは全然知らないから何とも言えません。娘はクラスで流行しているようなのしか読んでないんじゃないかな。佐野洋子ね、見つけたら見てみる。
by kienlen | 2009-01-31 09:29 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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