『14歳の子を持つ親たちへ』という本

赤ペンを買うために寄った書店で昨日買った本。内田樹と名越康文両先生の対談集。内田先生のはたくさん見かけるが、前に読んだ1冊で充分って感じだった。名越先生のことは全然知らなかった、この本を読んだ印象だとかなり有名人らしい。一般常識をつくずく知らない自分。パラパラとめくっていてなんとなく買ったのだが、昨夜酒なしで寝たために読書がはかどった。帯に大きく「子どもなんて分らなくて当たり前」と書いてある。そんな当然なことがキャッチフレーズになるって怖い世の中なのであるな。片や大学の先生、片や思春期の子とその親に毎日接している精神科医だから、若者事情には詳しい方々だ。激論を闘わすという人選ではなくて、似たようなお考えのふたりが若者、親、社会について語るみたいな感じ。いろいろおっしゃっているけど、私にはほとんど疑問を抱けない内容だった。同感。だから刺激的ではないということでもある。

面白かったくだりは、女性の平均寿命が男性よりも10年長いのは、自分で食事を作っているからではないかという分析。脳が勝るのではなくて身体感覚を大事にすべき、それが今は失せているのが諸悪の根源である、みたいな主張の箇所で、田舎育ちの私はこれには賛成なのでフムフムと読んでいたらこういう分析に当たった。理由は、自分が食べたいものを作るから。その日の自分の欲求にあった食事をできない男性の方が長寿の点で不利になっているのではないかというわけだ。そして女の子のダイエットが自分の欲求を抑える作用になるから良くないだろうという話しも全く同感だった。私も基本的にはその時に食べたいものを食べるのがいいと思っている。自分がそうだから子どもにもつい「何食べたいか」と聞いてしまう。常に合わせられるわけないが、可能な限りは応じる。こういうことはどっから考えるかという視点によっては、我儘だとかにもなるだろうが、体の声を聞くというのは大事だと思っている。結局生きるということはそういうシンプルなことなのじゃないだろうか。全体的には希望のない内容だが、個々のレベルに落としたら希望を感じる本だったように思う。
Commented by jun at 2009-01-21 13:33 x
「何食べる? 答えたものが 出てこない」
せっかく喜んで答えても「ただ聞いてみただけ!」と,よく怒られる。
それに引き換え「可能な限り応じる」とは何とも羨ましい。でも男の場合、ステーキばかり焼いて食べ病気になった知人が何人かいる。私もたまに作るが、やはり食べたいもの+バランスもやはり自然にとっている気がするので長生きできそう。
希望はありますね。
子どもに関しては、うちの長女も14才。今のところ、まあいい関係か。「どっかから考える」のはやめるようにしているからいいのか、分からない。
「禅」まだ見ていないけど、私も見たい。よく言われる「道を求めた時に導師が現れる」なんてこともよくあるし。
ではまた、ゲバラでなくゲリラ的にコメントしてすみません。
Commented by kienlen at 2009-01-21 20:49
「禅」は不思議に良かったです。ステーキばかり食べるような人にこそお勧めしたいです。うちの場合、16歳をなんとかしたい。今夜もケンカしました。考えるのをやめる線をどこに引くか、これが問題ですよね。親にすると線が地下にもぐっている状態なのに、当事者にするとハードルでも設置された気になっているようです。うう…。
by kienlen | 2009-01-15 23:06 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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