我が家にとっては他人事じゃないタイ式

「イレギュラーな店番もあと1日だ」と思って昨日は明るい気分になっていた。午後1時から本職の方の約束が入っていたので、予めこの日のランチタイムはコックさんの友達に来てもらうことで合意していた。やはり自分は自分の仕事がしたいのである、当たり前だが。準備しながらふとお釣りが気になってコックさんに電話してみたら「釣銭は欲しい」と言うから届けることにした。ランチタイム営業のボードを降ろしがてら、車の中で待っている私の方にコックさんが歩いて来た。釣銭の小銭の袋を渡して「じゃ、夕方」とバックしようとすると「どこに行くのか、仕事か」と聞くから「今日はどうしても行かないとならない仕事」と答えると「マイペンライ」と言いながら、行け行けという仕草をした。「友達は来てくれるんでしょ」とちょっと気になって聞くと、なんとなく複雑な表情をする。そしてまた「マイペンライ」。なんか後ろ髪を引かれる感じはあった。しかし仮にお手伝いがいなくても、ランチは通常そんな忙しくないからコックさんだったり夫が1人で対応しちゃうこともあるのだ。いろいろな事をしたり問題を抱えている時はとりあえず目の前の事に集中する、他は排除、そうじゃないと全部半端になって結果は悪い、というのは自分なりに学んだ法則である。頭を切り替えた。

夕方戻って子供の分の煮込みうどんを作って、顔だけ見てから出ようと思ったが部活で娘は遅くなっている。その時に携帯に電話が来た。「今日は店に行けない、すまない」と、コックさんだ。「何かあったの」と聞くと「マイ・サバーイチャイ」と答える。つまりまあ、感情を害しているというような意味だ。しかも泣いているようだ。次の言葉を出そうとしたら電話は切れた。折り返したが電話を取らない。「前借分を振り込んでくれ」という要求に夫が答えなかったんだろうか、まさかとは思うが…。夫の居場所は分らないので、日本にいる兄に電話すると、在バンコクの一番下の弟の電話番号を教えてくれた。すぐに国際電話して、夫と一緒かと聞くと、一緒じゃないが連絡取ってくれると言う。「時間かかるの?」と聞くと「かからない。10分」と答えるから、この際の10分は長い、私には、と思うが待つ。じきにかかってきたから電話の経緯を説明して「お金振り込んでないの」と聞くと「振り込んだ」と言う。自分は何の問題も彼女との間に起こしてないと言う。「故郷のお父さんが具合悪いのかな、1人で全部やっているから疲れてるのかな」と私が詮索したところでどうしようもない。夫は「自分が電話してみる。店は臨時休業すればいい」と言うが、私は臨時休業は嫌いなのである。理由は簡単で、その店を目指して行って臨時休業だったら自分ならがっかりするから。来てくれる人がいたら申し訳ないからせめて事情を説明してお詫びするために店に行くことにした。タイ人と、まじめな日本人が一緒に働くというのは、まあこういうことだ。
by kienlen | 2009-01-10 10:44 | 出来事 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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